ようこそ! 英語の練習道場、English Sound Cabinへ!

このサイトは、いつでもどこでも英語の発音と話し方をブラッシュアップできる英語練習道場です。このサイトとその演習プログラムは、次の3つ柱からできています。

1つ目の柱 日本に居ながらにして、通じる英語を話せるように!

「英語が話せるようになりたいけど、留学するお金も暇もない」「英会話もやってみたけど、やっぱり発音に自信がない」「英語でうまくスピーチができるようになりたいけど、どうしてもうまく行かない」などという人は多いはず。このサイトはそのような人がいつでも好きな時にアクセスして、英語の発音とスピーキング力をアップするために構築された、営利を目的としない無料のサイトです。このサイトの演習プログラムは、これまでのさまざまな音声学と英語教育学の研究によりわかったことに基づき、日本人の発音の弱点を克服できるように作られています。

2つ目の柱  口の動きを見ながら発音を覚える!

赤ちゃんは、ことばを聞くだけでなく、口の動きを見て、発音を覚えていくと言われています (e.g. Lewkowicz& Hansen-Tift,2012)。自然な英語の発音を身につけるには、正しい口の形とその動かし方を学ぶことが必要なことは言うまでもありません。そこで、本サイトでは、母語話者が発音するときの口の動きを、正面と横から撮影したビデオを見て、その口の動かし方を観察しながら発音練習を行います。また、外から見ただけではわかりにくい口の中の動きについては、MRI撮影したものを見ることができます。この映像を見ることによって、口の中で舌をどのように動かし英語の音を発音するかを、目で確かめることができます。
さらにもう一つ、このプログラムでは口の動きを見ながらリズムの練習もします。母語話者の発音では、ストレス(強勢またはアクセントとも言います)のあるところでは、母音固有のはっきりした口の形になるのに対して、ストレスのないところでは、口を少し開けてあいまいに弱く発音します。すなわち口の開閉とリズムの強弱が対応し、長短のリズムを繰り返しています(Mori et al., 2011b: Erickson et al., 2012: Mori, et al., 2014a)。本サイトでは、ストレスの有無による口の開閉をビデオで見ながら、英語の長短リズムを練習します。

3つ目の柱 映画や朗読のシャドーイング演習!

個々の発音練習だけでは、スピーキング力はアップできません。スピーキング力向上のために、会話や朗読、スピーチなどのシャドーイングおよび音読演習をしましょう。このサイトでは、生の映画のせりふや物語の朗読のシャドーイング・ロールプレイ・音読ができます。シャドーイングとは音声を聞きながら、すぐ後からリピートする練習法です。聞いた音声をすぐさまリピートするため、日本人特有の癖のある発音や間違って覚えていた発音が修正されます(門田, 2007)。また、英語のリズムやイントネーションも、すぐさま繰り返すことより改善されます(Mori, 2011a)。
さらにじっくり考える前にリピートするため、考えないですぐさま英語を話す訓練にもなると言われています。最初はほとんどできなかったシャドーイングも、5回ぐらい繰り返すとどんどん言えるようになります(Shiki, et al., 2010)ので、最低5回はシャドーイング演習を繰り返しましょう。

About Us

このサイトの英語演習プログラムは、英語の強弱リズムと口の動きについての研究成果( Mori et al., 2011b; Erickson et al., 2012; Mori et al., 2014a,b) と、シャドーイング、音読の効果についての知見(e.g., 門田 2007; Mori, 2011a) に基づき、森庸子(同志社大学グローバル・コミュニケーション学部)が考案・作成しました。映像の編集、Webの構築は馬場幹彦氏が担当しました。英語母語話者の映像とモデル発音は、母音演習(Part 1, Part 2, Part3)はドナ・エリックソン氏(米語母語話者)、難しい子音の演習(Part 4とPart 5)はAnthony Higgins氏(米語母語話者)の御協力をいただきました。スピーキング演習の教材およびモデル音声は、カーティス・ケリー氏(関西大学)に御提供いただきました。MRI動画は、 林良子氏・朱春躍氏(神戸大学)、中村淳子氏(神戸大学大学院)および、ドナ・エリックソン氏、定延利之氏(京都大学)から御提供いただきました。映像の撮影は同志社大学京田辺キャンパスのローム館、マルチ・メディア・ラウンジで行いました。このサイト構築は、日本学術振興会の科学研究費補助金(基盤研究 (A)23242023、研究代表者、定延利之)の助成を受けました。

サイトの利用にあたって

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参考文献